砥石の使い方、保存の仕方


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このコーナーでは砥石の使い方について解説します。



●砥石の養生
天然砥石は堆積物が層状に重なってできています。層と層の間に水分が入ることにより、剥離を起こし割れやヒビが生じる原因となります。そこで、ご使用前に漆やカシュー等で防水処理をする必要があり、この防水処理を養生といいます。養生をすることにより、砥石を長持ちさせることができます。養生の際に層が重なっている側面は厚めにカシュー等を塗りますが、裏面については研ぎ面からの水分が裏からも抜けるように余分な水分の侵入がない程度に薄めに塗るのが秘訣です。
また、砥石を使い続けていると徐々に表面が減ってきますので、面直しをする必要がでてきます。その際、面の外側に圧力が加わると養生が剥がれるおそれがあります。なるべく面直しの際は面の内側に圧力が加わるように作業していただくと養生が長持ちします。
万が一、養生が剥がれても再度カシュー等で養生していただければ問題ありません。



●砥石の使い方
(1)まず研ぐ刃物の状態によって荒砥石、中砥石で荒研ぎします。刃こぼれ等がひどい場合は荒砥石で形を整えてから中砥石を使いますが、切れ味が悪い程度でしたら中砥石だけでも十分です。

(2)次に青砥をかけてから合砥で仕上げをします。初心者は軟らかい合砥の方が無難ですが、腕に自信のある方は硬い石で仕上げる方が一層効果があります。但し、硬い石は地金を引いて、刃物(運が悪ければ砥石まで)を傷つけてしまうことがあるので、初心者にはおすすめできません。


(3)使用後は砥石を水洗いして布に巻きなるべく日の当たらない場所に保管してください。特に冬場は凍って割れないように注意してください。


研ぎ方は力を入れず軽く研ぐ、天然砥石は水をあまりかけず砥汁で仕上げます。刃物によって次の角度を保持して研ぐのが上手な研ぎ方です。

包丁 15度〜20度
カンナ 25度〜35度
ノミ 30度
小刀 20度〜25度
彫刻刀 20度
カミソリ 10度以下
メス 12度
角度はあくまで目安で、刃の付き方によって異なります。



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